株式と債券の相関性-分散投資のススメ

さて、ようやく本題に入りたいと思います。分散投資の1回目は、株式と債券について。
結論から言うと、株式と債券の値動きには逆の相関(相関係数マイナス1が完全に逆の動きをする”逆相関”ですね)があります。で、投資の世界のセオリーとして、株式と債券のみが存在する世界としたら、大体、株式・債券の比率は、6:4、5:5、ちょっとアクティブであれば7:3くらいが多いです(実際は流動性のある株式・債券に加えて、非流動性のアセットである不動産・未公開株などもあるので一概には言えません)。ちなみに私個人は、5:5を基本に投資しています。債券は全部米国債(ゼロクーポン債)、株式は米国のS&P500に連動するパッシブファンドを中心とした投資信託です。
で、これって実際に自分で運用を開始すると、何故このように株と債券に分散投資すべきなのかが良く理解できます。私の場合、この2-3月にかけてコロナショックで持っている投資信託が軒並み2-3割急落する事態に見舞われましたが、米国の長期金利(10年物国債金利)が2%くらいの時に米国債への投資を仕込んでいたので、株式相場は急落しましたが、代わりに長期金利が過去最低(今は0.7%位です)まで低下し(債券価格は急騰)、持っている米国債の評価増が投資信託の評価減を難なくオフセットしてくれましたので、市場急変にも全く慌てることなく済みました。
無論、たまにはトリプル安とかいって、株式・債券・為替がいずれも安くなるような動きをすることもあります。ただ、セオリーとしては株式と債券は逆の相関性を持っていますので、経済が好調でそれなりの金利があるときに債券を纏めて購入し、市況が悪化し株価が下がった際に株式(投信等)を購入するのをお勧めします。ただ、現実には相場を予想するのは極めて難しいですから、株式(投信)については毎月コツコツ一定額を購入し(何があってもやめないことが重要)、残高を積み上げていくのが王道と思います。
次回は、じゃあ一体何に投資すればいいのよ?というところを極めて簡単にご説明したいと思います。

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