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株式と債券の比率については前回ご紹介しました。今回は、「で、実際どうすれば良いのよ?」ってことについてかいつまんでご説明します。前回も少し触れましたが、私個人の見解ですが、①経済状況の良いときに(ある程度の金利がある)国債なり社債を纏めて購入する、②株式については米国を中心とした先進国の株式市場に連動するパッシブファンド(投資信託)を毎月積み立てで購入する、①、②、以上です!(笑)
私は現在40歳強で、一般的な定年と言われる年齢まで約20年ありますので、20年後以降に受け取れる、即ち2040年~2045年くらいに満期を迎えるゼロクーポン債を何本も持っています。例えば長期金利が2%くらいの時に既発のゼロクーポン債を購入すると、この債券の価格はざっくり60-70くらいで、20年後には100で償還されます(単純化のために税金は考慮してません)。購入時と売却時の為替が同水準であれば、20年間で1.5-1.6倍で返ってくることになります(米国がデフォルトしない限り、期中にどんなに価格が変動しても、満期には100で償還されます)。正直言って大した利回りではありませんが、リターン以上に重要なのは、「ダウンサイドプロテクション」になるということです。満期までの期間が長い債券は俗にいうデュレーション(金利変動に伴う債券価格の感応度)が大きいので、金利が下がった時は債券価格は大きく上昇します。なので、今回のコロナショックのように株式が急落した場合でも、それをカバーするプロテクションの役割を果たすのです。
私は野村に加え、マネックス証券も使っています。マネックスだと扱っている本数はやや少ないですが、ネットでも約定できるので便利です。
次に②です。私は、三菱UFJ国際投信が運用する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を毎月購入しています。殆どこれです。日本株の投信はシェアとしては僅かですが、東京海上アセットマネジメントが運用する「東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン」等は趣味の範囲で買っています。「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は野村証券では扱っていないので、マネックスや楽天証券で購入するのが良いと思います。なぜ「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」なのかというと、S&P500のインデックスファンドであれば米国の会社全体に投資していることと同じですし(成長性が高い)、何よりも信託報酬(運用会社が徴収するファンドの管理費用)が極めて安いので、積み立てにうってつけな訳です。●●ショックだと年に2-3割下がることもありますが、S&P500の過去約50年の年平均リターンは7%程度ですので、①と同様、向こう20年の複利で元本が3.8倍になる計算です(税金は考慮していません)。
ということで、説明は極めて簡略化していますが(申し訳ありません、m(__)m)、株式と債券を5:5とした際の年ベースの期待リターンは、7%×50%+2%×50%=4.5%ということになります。税金は考慮してませんが、今投資した分については20年後には2.4倍程度になる計算ですね。
いかがでしょうか。ちょっと説明が雑過ぎるような気もしますし、地理的にはこれじゃアメリカに偏り過ぎているじゃん?とツッコまれてしまう気もしますが、世界経済やイノベーションの牽引役であるアメリカ(アメリカ=世界と言っても過言ではないでしょう)が滅亡しない限り、投資は成功するハズです。そしてひたすら投資を継続することが重要です。一番大切なこと、それは「何が起こっても決して止めないこと」です!私も2016年にチャイナショックが起こった時は、楽天のブル型投信とか、レバレッジが効いた(借入により元本の何倍にも梃子の原理を活用して投資する投資信託)商品が激下がりして、怖くなって慌てて売却してしまい、数百万円損した経験があります。無論、債券も全然持っていなくて、ダウンサイドのプロテクションなんて一切ありませんでした。こういう投資手法を「バクチ」と言います。バクチは絶対ダメです、バクチは投資とは言いませんし、99%負けます。
以上で「超簡単(超適当?)な分散投資」については終わりにしたいと思います。いずれにせよ大切なことは「コツコツ続けること」ですね。