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株価が予想以上に戻ってきていますね~。4月末時点で日経平均は一時2万円を回復しましたし、3月19日に付けた終値16,552円からは2割強は戻っています。S&P500も直近安値から3割強戻しました。私が保有する投信もかなり負けていましたので、まあ当面は戻らんだろうな~とタカを括っていましたが、あっさりとトントンくらいには戻った感じです。
コロナショックで一時的に大きく下げた反動はあって当然かと思いますが、それ以上に株価の戻りが早いので、識者の間では「株価は中長期的な経済の減速を織り込んでるとは言い難く、二番底を付ける可能性が高い」というのが概ねの見解のようです。タイミングは分かりませんが、日本市場でいえば、(早ければ)多くの企業で2019年度の本決算が発表されるだろう、5月中下旬という見方もあります。リーマンショック(Global Financial Crisis)の際には、危機が表面化し株価が急落したあとの6カ月後に二番底を迎えたことも踏まえれば、今回も例えば今秋にそのような展開があるかもしれません。
けれども私個人的には、今回は二番底は無いんじゃないかと勝手ながら予想しています(基本的にネアカなので笑!)。リーマンショックは金融機関のバランスシートが痛み、それが世界的な信用収縮に繋がった訳ですが、今回は金融機関が痛んでいるわけではないですし、新型コロナウイルスも消滅はせずとも、そのうち人間と共生していくことになり(ワクチンもできるでしょう)、インフルエンザのようにその存在が当たり前になる日が来るような気がします。無論、ウイルスの感染力は極めて強いわけですから、我々の暮らしはそれに対応すべくこれまでとは違ったものになると考えます。ですがそれは経済活動のパラダイムシフトが起こるという話であり、消費や設備投資への需要が過去の水準に復活しない、という話ではないと思います。
それよりも、今の株価は、そのようなパラダイムシフトを迎えた上での、IT化・デジタライゼーションの更なる進化を通じた生産性改善による企業収益の向上(時間はかかりますが)を織り込んでいるとも考えられます。特に日本企業は欧米比でIT化がまだまだ発展途上にありますし(相変わらずハンコ押してますね~ホント簡便です…)、生産性もOECD主要国の中でランキングは低位というお粗末な状況ですから、その分、潜在的な改善効果も大きいわけです。
今日の日経ヴェリタスには、ウォーレンバフェット(バークシャーハザウェイ)が、保有していた航空株を全て売却したとありました。バフェット氏としては、航空旅客需要はアフターコロナにおいても過去のようには戻らない、とみているようですね。このように、コロナによるパラダイムシフトを受け、壊滅的な影響を受ける産業もある一方、デジタル化の更なる進展によって発展を遂げる産業も出てくる筈です。
このような大きな産業の新陳代謝の中で、勝てる銘柄を見つけるというプロセスは楽しいですね。無論、世界を牽引し続ける米国株全体に継続投資するのは言うまでもありません。積み立て投資では、株価指数が大きく下がったタイミングで、より多くの口数を取得することが出来ました。欲をいえばこのタイミングでもっと纏めて買っておけば…、とも思いますが、専門家が指摘するとおり「二番底」の可能性もあるわけですから、私達個人投資家にできるのは、「山を張る」のではなく「一定のタイミングで投資し続けることを絶対に止めない」ということに尽きると思います。